コロナ禍で迎える夏“マスク熱中症”に注意
東京都心は10日も25℃を超え、2日連続で夏日となりました。マスクでの生活が続く中、特に体が暑さに慣れていないこの季節は、熱中症への注意が必要だといいます。
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まるで夏のような青空。地上に日差しがたっぷり降り注ぎます。
東京都心は最高気温25.1℃を観測。2日連続の「夏日」となりました。
“コロナ禍”で迎える2度目の夏。今から注意が必要なのが“マスク熱中症”です。
熱中症予防に詳しい・日本体育大学大学院保健医療学研究科 横田裕行教授
「マスクの中は熱がこもる。熱中症の大きなリスクになる」
特に注意が必要な“場面”が“運動中”のマスク着用です。
皇居ランナー
「べちょべちょになるから、はく息で」
皇居ランナー
「うっとうしいですね、息苦しいんで。通気性のいいのしてきたんですけど」
マスクの中の温度はどう変化するのか、サーモカメラで見てみると、運動前、肌が露出している部分より温度が低い緑色だった口まわりは、マスクをして20分ほど走っただけで、口のまわりだけでなく、鼻のまわりも濃い赤や黄色になりました。
直射日光にあたっていないのに、マスクの下にこれだけの熱をためこんでしまうのです。専門家はマスク熱中症の予防策として…
日本体育大学大学院保健医療学研究科 横田裕行教授
「体がきつくなってきたら涼しい場所、エアコンが効いている場所に移動する。休憩をしてまた活動するというふうな行動を心がける必要があると思います」
また、マスク着用時はできれば1時間以上の運動を避けるよう呼びかけています。
こうした中、あのファッションブランドからは…
ユニクロ銀座店・コンシェルジュ 藤井まち子さん
「裏地をめくると、エアリズムの素材を使用しておりまして、接触冷感機能などもついておりますので、サラッと快適な肌さわりとなっている」
去年販売し好評だったというTシャツを、今年は幅広い世代向けに、また、去年は一部店舗で販売していたシーツや枕カバーなどを今年は全店舗で販売するということです。
一方、この時期注意が必要なのは熱中症だけでなく…
食品微生物センター 山口憲太代表取締役
「この時期というのは、食中毒自体が多い時期となります」
暑くなり始めたこの時期は、弁当などを常温で置いたままにしてしまう“油断”が多くなるといいます。
さらに暑い夏に食べたいあの野菜に“意外な落とし穴”がありました。
食品微生物センター 山口憲太代表取締役
「キュウリの表面はボコボコした形をしているので、洗ったり殺菌したりの効果が比較的出にくい」
過去にはキュウリの浅漬けが原因の食中毒も起きています。調理後は早めに食べることが重要だということです。
11日から暑さは和らぎますが、週末は再び夏のような暑さに…。熱中症と食中毒に注意が必要です。