×

恒大集団“債務不履行回避”も…危機的状況

2021年10月22日 17:22

経営不安に陥っている中国の不動産大手「恒大集団」が、23日が期限となっている社債の利払いを行うと中国メディアが報じました。

恒大集団は、23日に日本円で約95億円にのぼる利払いの猶予期限が迫っています。これについて中国メディアは、恒大集団が21日に社債を取り扱う金融機関に送金したと報じました。その後、債権者に支払われるということで、事実であれば直近の債務不履行は回避されることになります。

ただ、厳しい資金繰りなど危機的な状況は続いています。恒大集団が手がけるリゾートマンションとテーマパークの建設現場では、看板は破れていて、工事が止まっている様子です。関係者によりますと、工事は今月1日から完全に止まったということで、恒大集団が中国各地で手がけている他の事業も同じような状況に陥っています。

今月末には別の支払い期限も迫っていて、先行きは不透明なままです。