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平和宣言の骨子発表「核兵器を使ってはならない」被爆者の詩を引用し訴えと被爆の惨状を発信《長崎》

2024年8月2日 21:20
平和宣言の骨子発表「核兵器を使ってはならない」被爆者の詩を引用し訴えと被爆の惨状を発信《長崎》

8月9日の平和祈念式典で長崎市の鈴木市長が読み上げる「平和宣言」の骨子が発表されました。

「核兵器を使ってはならない」という人道上の規範をこれからも守り続けることができるのか。核保有国に対し、廃絶に向けて大きく舵を切ることを求めます。

(鈴木長崎市長)
「核兵器がもたらす非人道性、非人道的な結末。被爆者の切実な思い、魂の叫びが表現されている」

今年の平和宣言は、冒頭、被爆者で詩人の故・福田須磨子さんの詩を用いて被爆の惨状と被爆者の訴えを伝えます。

また、ロシアによるウクライナ侵攻についての危機感を盛り込む一方で、中東情勢については具体的な国名を示さないということです。

(鈴木長崎市長)
「中東については、くくった形で国名が出ていない部分がある。包括的に記載する。そのなかで国際情勢への危機感を表現する」

核保有国と核の傘の下にいる国に対しては、核兵器廃絶に向けた舵を切り、外交努力によって平和的な解決への道を探るよう要請するということです。

(鈴木長崎市長)
「核兵器を使ってはならないという人道上の規範をずっと守り抜いてきた。本当に守り続けられるのかそういうことへの危機感、焦りがある。その危機感をしっかりと伝えたい」

平和宣言文は式典で市長が読み上げた後、英語や中国語など10か国語に翻訳したものが市のホームページに掲載されます。