優勝パレード”資金還流疑惑”副知事が補助金増額を指示 斎藤知事「事業をソフトランディングさせる」 兵庫県
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斎藤知事のパワハラ疑惑などを訴えた告発文で指摘されていた、優勝パレードの”資金還流疑惑”について、辞職した片山元副知事が金融機関への補助金の増額を直接指示していたことがわかりました。斎藤知事は7日の定例記者会見で「事業をソフトランディングさせるためで適切だった」と述べました。
■辞職した元副知事が補助金の増額を指示 約4倍に
兵庫県の元幹部が残した告発文書では、2023年11月のプロ野球 阪神・オリックスの優勝パレードについて、県内の金融機関に対し補助金を増額する見返りに、開催資金を寄付するよう働きかけたとされています。
この金融機関への補助について、片山元副知事が増額を指示していたことが分かりました。片山元副知事は7月31日に辞職しています。
片山元副知事が増額を指示していたのは、コロナ禍で経営環境が悪化した企業に対し、無利子・無担保でお金を貸しつける金融機関に対する補助金です。
県の資料によりますと、2023年編成された予算は当初、各金融機関が抱える企業のうち、これまで支援されてこなかった企業の数に応じて計算され、1億円で知事の承諾を得ていました。
しかしその後、副知事がすでに支援した企業も対象に入れるなどの変更を指示。予算は約4億円と4倍に増額されました。
■告発文書で指摘 優勝パレード”資金還流疑惑”
今年7月に死亡した県の元幹部が残した告発文書では、2023年11月に神戸市で行われたプロ野球の優勝パレードの開催費用をめぐり、金融機関に補助金を増額することを見返りに開催資金を寄付するよう求めたとされています。優勝パレードを巡っては、7月にパレードを担当した元課長が死亡していることが明らかになっています。関係者によると自殺とみられています。
■知事は「指示をしたのは片山元副知事」
7日の定例会見で斎藤知事は補助金の増額について「指示をしたのは片山元副知事」と述べ、追認した理由について「前年までの補助からの大幅な減額を避け、事業をソフトランディングさせるため」と話しました。
パワハラ疑惑や補助金の増額など一連の疑惑について調査を行う百条委員会では、30日に知事の証人尋問が行われる予定です。