ハンガーやネギを“見立て”たミニチュア作品展 SNSフォロワー380万人以上 作者に聞く作品の魅力
8月28日まで都内で開催されている展覧会『田中達也展 みたてのくみたて MINIATURE LIFE MITATE MIND』では、ユニークなミニチュア作品など、約160点が展示されています。
例えば、サーフィンをするこの作品。よく見ると、大きな波はハンガーで表現されています。
さらに、弓道をしている作品は、食品サンプルの“ネギ”を的に見立てていました。
手掛けているのは、ミニチュア写真家の田中達也さんです。身近な日用品を別のものに“見立て”て表現するのが特徴で、これまでに約6000点を手掛けています。
田中さん:趣味で集めていたミニチュアを被写体として写真で撮り始めて。ミニチュアを撮る中で、みなさんの反応に合わせて作っていく中で、「見立て」という作風につながっています。
会場には、オリンピック競技にもなっている体操のゆかをイメージした作品も展示されています。“焦げ目のついた食パン”を“マット”に見立てて、バターを添えることで“熱々”を表現しています。
田中さん:パンが熱々じゃないですか。熱いので、ゆかの競技も。あまり地面に足をつけないわけですよ。すごく、“ぽっぽっぽっぽっ”と跳びはねているところが、すごく熱がっているように見えて。その表現を、そのまま熱々の食パンの上で体操させることで表現している。
ユニークな“視点”で手掛ける作品の数々。見た人に“新しい考え方”を与えています。
田中さん:「見立て」っていうのは、結構工夫する力でもあるので。例えば(作品制作などで)行き詰まったときに、別の視点から違うふうに見ることで解決する道が見つかるので。そういう力が身につくと思います。
(8月2日放送『news every.』より)