『カードキャプターさくら』『xxxHOLiC』など23作品・約800点を展示 『CLAMP展』を取材
CLAMPは、いがらし寒月さん、大川七瀬さん、猫井さん、もこなさんの女性4人からなる創作集団で、1989年に『サウス』第3号(新書館)に掲載された『聖伝-RG VEDA-』で商業誌デビューしました。その後、少女誌、少年誌、青年誌で次々と作品を発表。代表作には、『東京BABYLON』『X -エックス-』『魔法騎士レイアース』『カードキャプターさくら』『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』『xxxHOLiC』などがあります。
■7つのテーマでCLAMP作品をたどる展示エリア
展覧会では、デビュー作『聖伝-RG VEDA-』から最新作の『カードキャプターさくら クリアカード編』までの23作品・約800点のカラー・モノクロ原画を展示。『C』『L』『A』『M』『P』を頭文字とした『COLOR』『LOVE』『ADVENTURE』『MAGIC』『PHRASE』の5つのテーマが設定された展示エリアに加えて、『IMAGINATION』『DREAM』がテーマの展示エリアを含む、計7つのエリアで構成されています。
入り口を入ってすぐ来場者を出迎えるのは、『C』を頭文字とした『COLOR』の展示エリア。商業誌デビュー作の『聖伝-RG VEDA-』から、最新作『カードキャプターさくら クリアカード編』まで、23作品のカラー原画200点以上が展示されています。CLAMPの表現力の幅と技術の高さを、画材や画風の変遷、表現技法から味わうことができるといいます。
次のエリア『LOVE』は、“CLAMPが描く愛”にフォーカスし、様々な作品の愛にまつわるシーンを集めて展示。続く『ADVENTURE』は、CLAMPのストーリーテラーとしての一面にフォーカスした展示エリアで、代表作『聖伝-RG VEDA-』『東京BABYLON』『魔法騎士レイアース』『X -エックス-』『カードキャプターさくら』『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の6作品の原稿を展示しています。
4つ目の『MAGIC』は、“魔法にかけられたような体験”を映像展示で表現したエリアです。暗い室内の巨大な壁に投影される3種類の映像には、数々のキャラクターが登場し、来場者自身が作品の中に入ったような没入感を味わえる展示となっています。
5つ目の『PHRASE』は、CLAMPが紡いできた様々な“言葉”の力にフォーカスした展示エリアです。展示は2つの部屋に分けられていて、1つ目の部屋では『xxxHOLiC』本編の“言葉”にまつわる印象的なシーンの原稿約40点を展示。2つ目の部屋は、CLAMP作品の独創的なフレーズがちりばめられた空間となっていて、CLAMP作品で紡がれた約120種類のセリフが印刷されたシールが入ったボックスが置かれています。「たった一つのCLAMPの言葉と出会う」体験型の展示を楽しめるエリアとなっています。
6つ目の『IMAGINATION』は、CLAMPという創作集団が生み出した35年の軌跡をたどるエリア。巨大年表による画業の歴史や、アニメのキャラクター原案のスケッチなど、その作家像に迫るエリアとなっています。そして、展示を締めくくる『DREAM』では、今回の展覧会のためにCLAMPが描き下ろした特別なカラーイラスト原画を展示。イラストには『聖伝-RG VEDA-』の阿修羅と、『カードキャプターさくら』の木之本桜が描かれ、CLAMPの“はじまり”から“いま”、そして未来へと続いていくという思いが込められているということです。
■グッズの種類の多さがSNSで話題
また、プレス内覧会ではグッズの撮影コーナーも設けられました。今回のCLAMP展では『モコナの記念ぬいぐるみ』や『箔押しトランプ』など展覧会のオリジナルグッズが数多く販売されますが、その種類の多さもSNSでは話題となっています。
【CLAMP展の概要】
会期:2024年7月3日(水)~9月23日(月・休)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
※7月3日(水)~5日(金)は「開幕記念特別観覧日」となっており、限定チケットを持っている人のみが入場可能。限定チケットの申し込みは終了しています。
「CLAMP展」国立新美術館 2024年 展示風景
(C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD.
(C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./CLAMP展製作委員会