懐かしの『科学』と『学習』の“ふろく教材”400点以上が大集合 進化したクルマ型ふろくは空を飛ぶ
人体模型や化学実験セット、さらに写真が撮れるカメラまで展示されているのは、小学生向け教育雑誌『科学』と『学習』の“ふろく”400点以上を集めた展覧会『百聞は実験にしかず!学研「科学と学習」ふろく展』です。
『1~6年の科学』、『1~6年の学習』は1963年にふろくつきで刊行され、最盛期には670万部も発行されるほどの人気ぶりでしたが、2010年に少子化などを理由に休刊しました。
特に人気だったのが、『生物』ふろく。展示会に訪れていた40代のお客さんは「小エビの飼育とかアリの飼育セットとか。生き物好きだったのでそういうのをよく見ていた」と思い出を振り返りました。
そんな『生物』ふろくと同じく人気を誇っていたのが、『顕微鏡』です。50代のお客さんは「家の近くの葉っぱをちぎってきて。拡大してみると葉っぱも穴がボコボコいっぱい開いていて“なんだこれ”って」と当時の遊び方を話してくれました。
当時の子どもたちの研究心を育んだ顕微鏡はコストを下げるため、当時めずらしかったプラスチックレンズを自社開発。試行錯誤し、年々性能が上がっていったといいます。
さらに男の子たちのあこがれだったクルマ型のふろくも進化。手回し発電機で作った電気を動力に、走ったり、ジャンプしたり、空を飛んだりと自由自在。電気自動車や、空を飛ぶ仕組みについて学ぶことができます。
時代により進化していくふろく教材。“子どもたちのニーズにどう応えているのか”を『学研の科学』統括編集長の吉野敏弘さんに聞いてみると「空飛ぶ車という話題が出たときに、実際にそれを飛ばしてみるとか。そういった時代性を持ったテーマを入れつつも、でも本質的に子供たちが興味を引くものっていうのは、昔も今も変わらないのかと思います」と話しました。
(7月19日放送『news every.』より)