女優の吉行和子（７７）、俳優の藤竜也（７１）、御法川修監督（４０）が２９日、都内で映画「人生、いろどり」（９月１５日公開）の試写会イベントに出席した。

　過疎化した徳島県上勝町を“葉っぱ”ビジネスで潤わせた７０、８０代の女性たちの実話を映画化した。

　主人公の徳本薫を演じた吉行は、上勝町でのロケを振り返り「行った途端に、私はとても元気になったんですよ。森林浴っていうのはこういうことなんだっていうくらい、緑が突き刺さってくるみたいで、元気に撮影しました」とにっこり報告した。
　「この（作品に）巡り合ったことが、私の人生のいろどりになっている。キャッチコピーに『もうヒトハナ、咲かそ。』と書いてあるんですけど、いつまでも『もうヒトハナ、咲かそ。』という気持ちになって、それはこの映画に巡り合ったから、上勝町に行けたからそういう気持ちになれたので、感謝しています」と生き生きとした口調で語った。

　イベントには、阿波とくしま観光大使の横綱の白鵬関（２７）と夫人の紗代子さん（２７）、長女の愛美羽（あみう）ちゃん（５）、長男の真羽人（まはと）くん（３）、二女の美羽紗（みうしゃ）ちゃん（１）、夫人の母親の和田和代さんも来場。キャストとともに映画のパネルに手形で“葉っぱ”のスタンプを押し、会場を和ませた。

　吉行と藤は白鵬関に会うのが初めてで、藤は「うれしいねえ。横綱は偉大だからねえ。特別な存在。そういう方がもうすぐ本場所なのに時間を割いて応援してくれるのがありがたい」と感謝し、吉行も「私の母が１０５歳でお相撲しか楽しみがなくて、すごく（白鵬関を）応援しているんですよ。私が本物にお会いするって言ったら、目がキラッとしたの」と母親の分まで喜びを伝えた。