ミュージシャンで俳優の星野源（３２）の初主演映画「箱入り息子の恋」の初日舞台あいさつが８日、都内で行われた。

　恋愛経験のない３５歳の天雫健太郎（星野）が代理お見合いをきっかけに、夏帆（２１）演じる盲目の今井菜穂子に恋をするハートフルコメディー。

　この日は健太郎の両親役の平泉成（６９）と森山良子（６５）、菜穂子の両親役の大杉漣（６１）と黒木瞳（５２）も登壇し、金屏風（びょうぶ）の前に“両家”がそろった。

　「初めての主演作、こうして初日を迎えられてうれしいです」と語る星野は、新郎の左胸に飾るコサージュ・ブートニアをつけての登壇。「きょうはとりあえず夏帆さんと結婚することになりましたので、そういう体（てい）で皆さん（見てください）。うちの妻です！」と夫のように隣に立つ夏帆を紹介した。

　９月にカナダで開幕する「モントリオール世界映画祭」のワールドシネマ部門で、招待上映されることも決定。星野が「これはカナダに行けるんですか？」と市井昌秀監督（３７）に質問すると、「行きます。自腹でも行きます」との返答。星野は「どう映るか楽しみですね、健太郎が」と現地での反応に関心を寄せた。

　最後は、夏帆が来場者に向かってブーケトス。受け取ったのが既婚者の観客だったため、星野が「もう１回（結婚が）できるかもしれませんね」と語りかけ、笑いを誘った。