１８日に急性呼吸器不全のため亡くなった声優のたてかべ和也さん（享年８０）の葬儀が２４日、東京・青山葬儀所で営まれ、声優の肝付兼太ら６００人が参列した。

　たてかべさんは生前、テレビアニメ「ドラえもん」のジャイアンの声を担当しており、弔辞は通夜に引き続き、スネ夫役だった肝付が読んだ。

　肝付は「自慢の親友です」と故人をたたえ、「業界の誰からも慕われて、麻雀が強くて、野球が好きで、読書家で、物知りで…」と生前の姿を回想。「懐かしい先輩、後輩が大きな拍手で迎えてくれるんでしょうね」と天を仰ぎ、「自身の道を突っ走った８０年。ゆっくりと休んでください」とメッセージを送った。
　最後は、名前を呼んで戻ってくるのなら呼んでみたいと言い、「ジャイアーン」と絶叫。別れを惜しんだ。

　出棺の際には、たてかべさんが生きた年齢と同じ８０個のハトの形をした白い風船を空に放ち、参列者も「ジャイアーン」と声を張り上げ、霊きゅう車を見送った。