菅田将暉の実弟・こっちのけんと 総再生数50億回超えの楽曲『はいよろこんで』に込めた思い

■『はいよろこんで』のヒットは“夢見心地”
こっちのけんとさんは、大学時代にアカペラサークルに所属したことをきっかけに音楽活動を始め、一度就職をしたものの、2022年にアーティストとして、デビューを果たしました。
5月にリリースされた楽曲『はいよろこんで』は、総再生回数50億回(全SNS含む/8月6日時点/事務所発表)を突破。その広がりは日本だけでなく、韓国・台湾のチャートでも1位を獲得しました。(韓国:6月30日/台湾:7月18日時点)
――たくさんの人に聴かれていることについて、率直にどのように感じていますか?
自分のことだとはまだ思えてなくて、夢見心地というか。自信もあるし、色んな人に届いてほしい楽曲だなっていうのはあったんですけど、まさかこんなに多くの人に、しかもすごいスピード感で届いているんだなっていうのは、本当に奇跡としか思えない。
――この曲はどのようにして誕生したのですか?
僕自身、双極性障害っていって、要は躁鬱っていうものなんで、テンションが高すぎたり、低すぎたりっていうのが、結構上下する病気なんです。低い時が病気なのはなんとなくわかるんですけど、テンションが高いときが病気っていうのが訳がわからなくて。どこからが病気なのか、どこまでが自分の優しさとか我慢なのかとかっていうのが、わからなくなっちゃって。だから常に、“ちょっとテンション高いよ”とか、“今低いよ”みたいなのを、簡単な状態でもいいからSOSとして身近な人に言っておこうっていうのを癖づけるために作った曲ですね。
――楽曲の中にはSOSを意味するモールス信号が入っていますが、なぜ入れようと思ったのですか?
躁鬱とかを表現しようってなった時に、上下があるものってなんだろうって考えたら、心電図の上下の感じに似てるなって思って。それを歌詞とかに入れ込みたいけど、何か難しくて、他にこっからもう一個、派生しようと思った時に、モールス信号とかって、心電図のピーピーって音とかと何か似てるなって思って。モールス信号でそういえばSOSって、“トントントンツーツーツートントントン”だったなと思って。これ歌詞にしたらめちゃくちゃいいじゃんと思って、意味も込められてるし、キャッチーでもあるしっていうので、今回歌詞になった感じですね。