水木しげるさん、家族に囲まれて穏やかに
11月30日に多臓器不全のため亡くなった漫画家、水木しげるさん(享年93)の遺族が1日、公式ホームページでコメントを発表した。以下全文。
「お父ちゃんが亡くなる」信じられないことでした。「100歳まではいくようだネ、いや120歳かな」と水木はいつも話していました。これからも淡々と歳を重ねていつの間にか100歳を迎える、今後もずっと同じような日々が続いていく、と思っていました。
昨年暮れに心筋梗塞で倒れ2か月入院して、今年2月には車いすでの退院でした。すっかり体力が落ちたのですが、その後持ち前の強さを発揮して少しずつ歩けるようになりました。
家から会社までの1kmの道のりを歩けるまでに回復。食欲も戻って「何かうまいものはないの?」が口癖でした。「最期は神様が決めることに従ったらええ」と言っていた水木。苦しまず自然に最期を迎えられたことは良かったと思います。家族に囲まれて穏やかに逝きました。自宅で転倒したことがきっかけになったのはとても残念でしたがこれも神様が決めたことだったのかも知れません。
家族を一番大切に思ってくれたお父ちゃん。これからもきっと見守っていてくれると思います。今は、亡き戦友との再会を喜んでいるかもしれないですね。
最後になりましたが、ファンの皆様、関係者の皆様、長い間、水木を応援していただきまして、ありがとうございました。