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風間のダンスに鴻上氏驚く「踊れましたよ」 

2016年4月9日 14:53
風間のダンスに鴻上氏驚く「踊れましたよ」 

 俳優の風間俊介(32)、女優の岡本玲(24)が9日、東京・全労済ホール/スペース・ゼロで舞台「イントレランスの祭」の公開げいこを行った。

 作家で演出家の鴻上尚史氏(57)の演劇プロデュースユニット「KOKAMI@network」の第14回公演。地球人に憧れる宇宙人と、宇宙人を愛した地球人の日常と冒険を描く。

 地球人で、売れない路上アーティスト・健吾役の風間は「差別問題や移民問題をユーモラスに描くことによって、人の心の奥に突き刺さる作品になっています。今、見てもらいたい作品です」と、きりり。健吾の恋人にして実は宇宙人王室の女王・蛍役の岡本とは3作目の共演で、岡本も「お芝居でも仕事の相談でも、本当に頼りになるお兄さん」と風間に信頼を寄せた。

 イントレランスは「不寛容」という意味。作・演出を担当した鴻上氏は「日本も世界もどんどん不寛容になっていて、人が人を許さない時代になっている。(今作は)宇宙人がある日、地球にやってきて、難民として日本も25万人(の宇宙人を)を受け入れた。その宇宙人を憎んだり、排斥したりする。その宇宙人が岡本さんで、(蛍が)宇宙人と知らず恋に落ちたのが風間さんという設定が面白いのかなと思った」と狙いを語った。

 風間のダンスシーンもあり、鴻上氏は「やっぱり、あの事務所だったのネっていう(感じで)みんなビックリします。てっきり踊りがダメで俳優部に来たのかなと思っていたんですけど、踊れましたよ!」と冗談を交えつつ風間を称賛。風間は陰で努力をするタイプのようで、岡本も「みんなが練習している間に携帯でゲームをしていても、(フリを全員で)合わせるころになると完璧なんです。さすが」と舌を巻いた。

 舞台は9日夜から17日まで同所で。