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林家三平「試行錯誤しています」 戦争経験者の家族として受け継いでいくこと 東京大空襲から80年

2025年3月10日 7:05
林家三平「試行錯誤しています」 戦争経験者の家族として受け継いでいくこと 東京大空襲から80年
『時忘れじの集い』に出席した林家三平さん
落語家の林家三平さん(54)が9日、東京・上野公園で行われた『時忘れじの集い』に出席。戦争経験者の家族として、次世代へ語りつないでいく難しさを語りました。

三平さんの母親であり、初代・林家三平さんの妻でエッセイストの海老名香葉子さん(91)が主催する『時忘れじの集い』。1945年3月10日、約300の米軍機の爆撃により一般市民など約10万人の命が奪われ、100万人以上が被害を受けた東京大空襲の犠牲者を追悼する式典です。

式典の後、取材に応じた三平さんは、記者からの“語り部として活動を続けてきた母・香葉子さんから受け継ぐものは”という質問に「真実だと思います」と回答。続けて「真実をそのまま飾らずに作らずに、語っていくことが大切だと思う」と語りました。

しかし、悩みもあるそうで「戦争経験者の皆さんは、語るだけで伝わるものがあるじゃないですか。我々は戦争経験者の家族、二世です。二世が同じようなことを語っても、心はつながっていかないと思います」と吐露。

東京大空襲の経験者は全員80歳以上となりました。次世代へ戦争を語り継いでいくことの難しさについて「どういうふうに工夫するかというのは、我々に託された役目ではないかと。いま本当に苦しんでいます。どう伝えていけばいいんだろうって、試行錯誤しています」と明かし「戦後80年、90年と学んでいき、伝えていくことが使命だと思っています」と語りました。

最終更新日:2025年3月10日 7:05