米良美一「生き直す思いで」ベスト盤録音
歌手の米良美一(45)が2日、ベストアルバム「無言歌」(4月5日リリース)の公開レコーディングを都内で行った。
CDデビュー20周年を記念した2枚組のアルバムで、この日は新録音となる「無言歌」を歌唱。
2014年12月にくも膜下出血で倒れ、生死の境をさまよった経験から、「こうやって皆さんに支えられて、いわば私にとって第2の人生。『無言歌』は老成した1人の人が自分の人生を振り返るような内容の詞。その気持ちを、私自身が理解できるような体験として、歌にのせられたらなと。新しく生き直す思いで、その決意表明みたいなものも持ちながら録音させていただいた」と復帰作への思い入れを語った。
療養していたためCDリリースは実に3年ぶりとなるが、米良は「まだ人生はこれからで、所帯も持っていないので、これからどうなるか、どういうチャンスがあるかも分かりませんし…」と前向き。
「ひとつの病気を乗り越えた部分でね、この経験を絶対無駄にしないで歌に生かしていきたい思いがあるさなか、このCDを出させていただくのはありがたい」と感謝を伝えた。
病気をしてから身長が5センチほど縮んだというが、「体調はお医者さまと医療スタッフのおかげで、気をつけながら検査も受けて、体力をつけています」と米良。
現在も通院中だが、以前は3カ月に1回あった造影検査が「今は半年に1回になった」と明かし、「お薬の量は減っていないんですけど、そちらの方も減ってくる予定です」と順調な回復をアピールした。