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船村徹さん一周忌、北島三郎25分間の熱弁

2018年2月15日 21:16
船村徹さん一周忌、北島三郎25分間の熱弁

 昨年2月16日に心不全のため84歳で亡くなった作曲家の船村徹さんの一周忌法要が15日、都内で営まれ、演歌歌手の北島三郎(81)や鳥羽一郎(65)ら故人にゆかりの深い関係者350人が参列した。

 「田舎の早春」をイメージした祭壇には、高さ3メートル50センチの梅の生木のほか、菜の花、チューリップ、フリージアなど合計2000本の花々がレイアウトされ、中央には故郷の栃木にある仕事場「楽想館(がくそうかん)」で2006年に撮影したという笑顔の遺影が飾られた。

 「船村徹同門会」の名誉会長でもある北島は、献杯の発声をした後、「2時間ぐらいはかかりますけど」と笑わせながら、恩師との思い出を約25分間にわたって熱弁。その中で、自身が白内障の手術を受けていたことなども明かした。
 熱弁はさながらミニ講演会の様相を呈し、北海道から津軽海峡を渡って上京したこと、音楽学校に通っていたこと、歌手になるチャンスに恵まれずに渋谷で“流し”をしていたこと、そのころに恩師と知り合ったことなどをつまびらかにした。

 さらに最初に恩師の自宅を訪ねた日のことを思い起こし、「『駅のホームから赤い屋根が見えるから』と言われて行ったら、駅から歩いて50分もかかりました。そこに訪ねていって門下生にさせてもらいました。昭和34年のことになります」と、しみじみ。
 「寂しがり屋でありながら、ロマンティックでした」と恩師の人柄をしのび、「歌を作る人が、人間を作ってくれた。私という人間を作ってくれた」と感謝の思いを伝えた。

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