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『モンスターハンターワイルズ』 発売3日で800万本突破 人気の要因をゲームサイト編集長に聞く

2025年3月5日 23:10
『モンスターハンターワイルズ』 発売3日で800万本突破 人気の要因をゲームサイト編集長に聞く
『モンスターハンターワイルズ』(C)CAPCOM
モンスターハンターシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』が、発売3日間で販売本数800万本を達成しました。日本だけでなく世界中でもヒットしている要因について、ゲーム情報総合サイト『ファミ通.com』編集長の三代川 正さんを取材しました。

2月28日に発売した『モンスターハンターワイルズ』は、“モンハン”シリーズの最新作として話題に。ゲームを販売するカプコンは、4日に公式サイトで、発売3日間での販売本数800万本達成は“カプコン史上最速”であると発表しました。

■世界に認められたことが実証された数字

現在、異例のヒットとなっている『モンスターハンターワイルズ』。『ファミ通.com』編集長の三代川 正さんにヒットの要因を伺いました。

――“発売3日で販売本数800万本”はどのくらいすごい数字なのでしょうか?

三代川:日本発のゲームコンテンツで、数年に1度出るかどうかというレベルです。『ポケモン』や『ゼルダの伝説』は異常数値でしたが。2024年でいえば400万~500万本みたいな発表はなかったですし、同じカプコンのゲーム『ドラゴンズドグマ2』は2週間で250万本、その他の新作でも400万本といったなかで、3日で800万本というのはかなりのイレギュラーです。世界的に認知されているコンテンツといっても過言ではないです。元々の人気もありましたけど、世界的人気を実証する数値になったなと実感しています。

■世界進出を果たした要因は“技術の進化”

――世界に受け入れられた要因はなんでしょうか?

三代川:2018年に『モンスターハンター:ワールド』が発売されて以降、世界的な人気を獲得しました。もともと携帯型のゲーム機を持ち寄り、4人集まってマルチプレイをするハンティングアクションゲームという人気はあったんですけど、欧米では携帯型のゲーム機を持ち寄って遊ぶ文化が中心ではなかったこともあって、据え置きのゲーム機・パソコン向けでネットワーク面を強くして発売したことでかなり多くのユーザーを獲得しました。それに加えて、モンスターハンター:ワールドはかなり値引きをして発売することを数年にわたってやっていまして、それで販売本数が伸びたこともあってユーザーが広がっていきました。

――マルチプレイができることが大きな要因になったのですか?

三代川:そうですね、最初からプレイステーション2でネットワークに対応してたんですが、その頃ってネットワークゲームはそんなに大きな主流ではなかった。そこからネットの環境が変わって、ネットワークへの接続のしやすさといったゲーム側の改善、技術の進化も要因になっていますね。

――今後はどのようにヒットしていくでしょうか?
  
三代川:まず口コミといった身近なバイラル効果。また今後のアップデートで復活するモンスターであったり、新要素であったり、モンスターハンター:ワールドでおこなった値引き、モンスターハンター:ワールドは発売後数年たっても1年間で100万本売ってますみたいな状況があるので長い目で見ればワールド以上の販売本数を狙うこともできるのではないかと思っています。

最終更新日:2025年3月5日 23:10