中井貴惠、大人も子供も楽しめる朗読を
女優でエッセイストの中井貴惠(61)が15日、都内で行われた「第50回 JXTG童話賞」の表彰式に出席した。
「心のふれあい」をテーマに1973年より作品の公募を開始した童話賞。50回目となる今年は「小学生以下の部」「中学生の部」「一般の部」の3部門で計1万425編の応募の中から各部門の優秀作品を決定。中井は各部門の最優秀作品を朗読した。
授賞式後に中井は日本テレビの取材に対応。
同賞に関わるようになり13年目となる中井は「私の役割は賞を決めること以外に賞を取った作品を皆さんに声で伝えるということ。(どうすれば)さらに良い作品として伝えられるかということを考えながら読ませていただいています」と話した。
中井は1998年より「大人と子供のための読みきかせの会」を主宰。これまで幼稚園や小学校、小児病棟などで約1200回の公演を行った。
同会について中井は「童話というのは子供のものだと思っていたんですけども私自身が母親として自分の子供を育てている中で、『実は一生懸命育てている親のためにも書かれているんじゃないか』と思ったことがきっかけ」と創設の経緯を説明。そして育児で忙しい母親たちに「ちょっとの時間でもいいのでふっと物語の世界に入って自分の心を解放できる時間を持ってもらいたい。涙を流すのでもいいし、お腹を抱えて笑うのでもいいし。何かそんな時間をお母さんたちに与えられたら」と語った。
今後については「私は皆さんが来ていただいて、『また来たいな』って思うような楽しい朗読会をしたいといつも思っています。大人も子供も楽しめる朗読の世界をこれからも作っていきたい」と意気込みを語った。