書家の金澤翔子さんが9日、映画『共に生きる　書家金澤翔子』（6月2日公開）の完成披露舞台挨拶に、母の金澤泰子さん、宮澤正明監督と登壇。書を書く前に行っていることを明かしました。

5歳から母・泰子さんを師として書道を初め、大河ドラマ『平清盛』の題字を担当するなど、一流書家に上り詰めた翔子さん。映画は、生まれてすぐダウン症と診断された翔子さんに、泰子さんがどう向き合ったのか、母娘の歩みを迫ったドキュメンタリーです。

翔子さんが書道を始めたきっかけについて、泰子さんは「普通学級に行く以上、お友達を作らないといけないなと思いまして。近所の同級生2・3人集めて、書を教え始めた時に、翔子も一緒に始めて。保育園の終わりの頃、5歳から翔子に筆を持たせて、みんなと一緒にやってきました」とコメント。

また、翔子さんは書をお祈りしてから書くそうで、どんなお祈りをしているのか聞かれると、「“お父様、うまく書かせてください”と祈って書いてますね」と明かしました。

泰子さんはそのお祈りをしている様子を見て、「まだ父親が翔子の心の中で生きていて…、かなり長い時がありますよね。居眠りしているんじゃないかなと思うほど、長い時があるんですけど。何かとつながる時間で、つながると、うまく書けるそうです」と説明しました。