×

堂安選手 憧れのAK-69からサプライズ

2021年7月16日 13:35
堂安選手 憧れのAK-69からサプライズ

7月23日(金)から開幕する東京2020オリンピック・パラリンピック。その東京大会に出場する日本代表選手から支持されているアーティストがいます。それがヒップホップアーティストのAK-69(エーケーシックスティーナイン)さん。

愛知県小牧市出身で唯一無二のラップと歌の二刀流の先駆者としてアーティスト活動を開始。マスメディアから見向きもされない時代に全国のクラブで年間180本のライブをこなし、インディーズで1タイトル15万枚のCDセールスを記録しました。

その後、アメリカのHIPHOPレーベル『Def Jam Recordings』と契約を果たすまでに至り、これまで海外のビックアーティストDJ Khaled、Fabolous、Fat Joeらとコラボ楽曲を制作。国内ではUVERworld、ToshIさん(X JAPAN)、倖田來未さん、登坂広臣さん、AIさんらとヒップホップの垣根を超えたコラボレーションを実現してきました。

また最大の魅力であるライブでは音響、照明、演出を全てセルフプロデュース。最高のライブを行う上で、トップアスリートと共にトレーニングを行い、身体についての知識は専門書をかけるほどだといいます。

さらに己の生き様から生まれる“言霊”が男女問わず競争社会で戦っているアスリートや経営者にも共感を呼んでおり、東京五輪野球日本代表・侍JAPANの坂本勇人選手や山田哲人選手は試合の入場曲にAK-69さんの楽曲を使用、さらにラグビー日本代表の稲垣啓太選手も楽曲を聴きながらトレーニングをしているほど支持されています。

数多くのアスリートから支持されていることについてAK-69さんは

「光栄、極まりないですね」


■ライブもスポーツも「見ている人を魅了して勇気づけるエンターテインメント」

マイクを握り始めて今年が25年のアニバーサリーイヤーとなるAK-69さん。そんなAK-69さんも新型コロナウイルスの影響でリアルライブが出来ない状況に見舞われました。ですが、去年8月に地元のシンボルである名古屋城を背負い、史上初の配信ライブを開催。このライブを通して改めて“エンターテインメントの役割と使命”を感じたといいます。

AK-69「自分も無観客でコロナ禍になった後、名古屋城で配信ライブをつくりあげて、その時に思ったんですけど、緊急事態宣言が初めて出たときってパタッとエンターテインメントが身の回りから消えてしまって、普段当たり前に触れて、色々な力や勇気をもらっていたっていうのをすごい痛感したんです。そこで改めて思ったことが僕たちはエンターテインメントを届ける側の人間だっていう、その使命感みたいなものをすごく感じて。だからビジネス的に苦しい部分とか現実的にはあるんですけど、だけどそんなことよりもきれいごと抜きで本当にエンタメでこういう時だからこそ、みんなで力だったり勇気だったり、前に進む、なにか原動力みたいなものを少しでも感じてほしいなと思って。本当に捨て身で自分たちのやりたいエンターテインメントを形にしたのが、あのライブだったんですけど」

さらに制限もある中で行われる、東京2020オリンピック・パラリンピックに出場する選手たちにこんな思いも語ってくれました。

AK-69「スポーツも本当に素晴らしいエンターテインメント。見ている人を魅了して勇気づけるものすごいエンターテインメントなので、そこの使命感みたいなものを持って、全力で挑みさえすれば、おのずとどういう状況だろうとその感動っていうのは皆さんに伝わると思うので、胸を張っていつも通り、いつも以上に、挑んでいってほしいなって陰ながら応援しています」


■堂安律が語るAK-69の楽曲の魅力「男らしく、歌詞が響く」

そして今回、AK-69さんの楽曲を聴いているというあるアスリートを取材。それが東京五輪に臨むサッカーU-24日本代表のエース・堂安律選手。

堂安選手は兵庫県尼崎市出身の23歳。12歳でガンバ大阪ジュニアユースに入団後、2015年から約2年半はガンバ大阪に所属。その後は、オランダ1部リーグでプレーするなど海外で活躍しています。2018年、20歳の時にA代表デビューし、東京五輪ではU-24日本代表のエースナンバー『10』を背負う注目選手です。
さらに東京五輪を前に行われた国際親善試合(7月12日)のホンジュラス戦では2得点を決め、存在感を見せつけました。


——どのタイミングでAK-69さんの楽曲を聴きますか?

堂安「やっぱりテンションの上がる曲が多いので、やっぱり試合前が多いですね」


——試合前に聴いてテンションを上げてピッチに立つ?

堂安「男らしいじゃないですけど、声も好きですし、歌詞もすごく響くのでピッチ確認する時とかにAKさんの曲を聴いているときが多いですね」


——好きな曲は?

堂安「いっぱい聴くんですけど、『START IT AGAIN』とかはすごいスポーツ選手に特化しているような曲に感じるんで、よく聴きますね」


——東京五輪に向けてモチベーションを上げるために聴きますか?

堂安「もちろん本戦で、ルーティンの一つになっていると思うので、おそらく考えてなくても聴いていると思いますね」


——実は、そんな堂安選手にあるメッセージが届いています。

堂安「すごい、楽しみです!」


AK-69「堂安律君と会ってね、飯食ったことないですけど、やっぱり堂安律君が出ているものとかに目が行くようになったし、あのカード会社のCMとかね、起用されているのとか見て嬉しい気持ちになりましたし、まあこうやって会ってなくても、なんか応援している気持ちが強かったんで。だからこの代表入りしたっていうのを聞いて素直に嬉しかったですね。日本の代表で選ばれて、10番を背負うということなので、『10』と言ったらキャプテン翼のイメージなのでね(笑)本当に日本を引っ張ってチームを明るくそして強く引っ張って行ってください。応援してます」


——AK-69さんからメッセージをいただきましたが、いかがですか?

堂安「びっくりしました!すごく嬉しいです」


——普段面識はない?

堂安「面識はないんですけど、どこで僕がAKさんの歌を聴いているっていう情報を聞いたのか分からないですけど、僕は本当にずっと聴いているんで、本当にサプライズですごく嬉しいです」


思わぬサプライズに喜びの表情を浮かべる堂安選手。
そして最後に堂安選手からAK-69さんに対してのアンサーメッセージが…


堂安「AKさん、こんにちは。堂安律です。メッセージありがとうございます。メッセージでおっしゃられたとおり、日本を背負って頑張りたいと思います。いつか食事でもいけたらよろしくお願いします。ありがとうございます」


堂安選手をはじめ日本代表選手の活躍に注目の東京2020オリンピック・パラリンピックは7月23日から開幕します。