つんく♂、KANさんを追悼 「後輩でよかったと思う事ばかり」
つんく♂さんは、KANさんと共に、後藤真希さんのシングル『スッピンと涙。』を手がけました。(つんく♂さんが作詞、KANさんが作曲を担当)
つんく♂さんはSNSで「ご訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます」と追悼。「僕がデビューしたころ、同じプロダクションの先輩であるKANさんとは、レコーディングスタジオや事務所でもよく顔を合わせました」と振り返り、「まだ無名の僕に「元気?最近どうなの?」なんて声をかけていただくんですが、どっからそんな発想でこんな話が出てくるんだろう・・・ ってぐらい冗談しか言わないのがKANさんでした」と当時のエピソードを明かしました。
またつんく♂さんは、「「メロディとは何か」「歌詞とは何か」「音楽とは何か」、ということだけでなく、スタッフへの接し方、レコーディングへの姿勢、コンサートの準備、後輩や先輩との距離感などなど、KANさんの後輩でよかったと思う事ばかりです」とKANさんから学んだことを挙げ、追悼しました。
KANさんは今年3月、メッケル憩室がんと診断されたことを公表し、演奏活動を休止していました。
【以下、つんく♂さんのコメント全文】
KANさんへ
ご訃報に接し、
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
僕がデビューしたころ、
同じプロダクションの先輩であるKANさんとは、
レコーディングスタジオや事務所でもよく顔を合わせました。
まだ無名の僕に「元気?最近どうなの?」なんて声をかけていただくんですが、
どっからそんな発想でこんな話が出てくるんだろう・・・
ってぐらい冗談しか言わないのがKANさんでした。
音楽のこと、歌詞についてなどの会話はまったくしませんでしたね。
そういう意味で音楽論等、何かを直接具体的に教わったわけではないですが、
レコーディングをしている姿や、KANさんの作品を通じて、
本当にたくさんいろいろなことを教わりました。
「メロディとは何か」「歌詞とは何か」「音楽とは何か」、ということだけでなく、
スタッフへの接し方、レコーディングへの姿勢、コンサートの準備、
後輩や先輩との距離感などなど、KANさんの後輩でよかったと思う事ばかりです。
闘病なさってるということは聞いておりましたが、
この度の悲報は本当に悲しくて悔しく残念でなりません。
一緒に作った「スッピンと涙。」、これからも大切にします。
KANさん、ほんま寂しいです。
どうぞ安らかにお眠りください。
本当にありがとうございました。