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目や耳が不自由な人にも楽しんでもらいたい "芸術のバリアフリー"ミルハスで職員がサポート

2024年12月13日 17:58
目や耳が不自由な人にも楽しんでもらいたい "芸術のバリアフリー"ミルハスで職員がサポート

秋田の音楽・芸術の拠点として定着してきた秋田市の文化施設・ミルハスは、今年度から、目や耳が不自由な人に公演を楽しんでもらうためのサービスや、設備の充実に力を入れています。

今月下旬に行われる音楽の公演では、目や耳が不自由な人の参加を広く呼び掛けていて、研修や準備を重ねてきた職員が、サポートにあたります。

ミルハスの中で最も規模が大きい大ホール。

耳が不自由な人に会場内の上質な音を届けるための特別な機器を導入しました。

ホール内の音響設備を通して、会場に伝わる声や音楽が耳元ではっきりと聞こえる仕組みの補聴器。

音響設備を通して出る音声を、電波を使ってダイレクトに耳元に送ります。

このほか、目の不自由な人、見えない人には、スタッフが付き添い、会場内を安全に移動するためのサポートを行います。

ミルハスは、今年度から、目や耳が不自由な人にも音楽や芸術の公演に足を運んでもらうおうと、新たな機材をそろえたり、職員の対応能力の向上をはかっています。

外部の講師の指導を受けて一定の知識を学んだスタッフが、別のスタッフに学んだ内容を伝えたり、実践したりして、対応方法を身につけています。

初実践 藤盛陽子さん
「状況を事細やかに説明して、見えない方でも状況が分かるということをもっと心掛けなきゃなと思っております。やはり目が見えていない真っ暗な状態で頼りになるのは、介助の方なので、安心感を与えられるように心がけたいと思います」

今月27日には、施設などが主催して開催する吹奏楽の公演を予定していて、施設側から、目や耳が不自由な人の参加を広く呼び掛けることにしました。

公演準備を担当 川口沙野花さん
「いろんな方たちの力を借りながら、できれば毎年そういう公演を行って、来年はじゃあ2公演受け入れる公演をやっていこうとか、次の年はまた3つくらいやれるように。自然と耳の聞こえない方とか、不自由な方とか、目の不自由な方も、自然と劇場に来られるような環境になっていけたらなと思ってます」

ミルハスは、今月27日に行う公演で、スタッフによるサポートを希望する人からの申し込みを、来週の金曜日・20日まで、受け付けています。

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その申し込み方法についての問い合わせ先です。

電話番号は、018-838-5822。

ファックスは、018-838-5825です。

Eメールでも、問い合わせを受け付けています。

最終更新日:2024年12月13日 18:56
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