ブランド化目指す冬咲きの「かづの啓翁桜」卒業式シーズンを前に出荷準備進む
真冬に花を咲かせるサクラ、啓翁桜(けいおうざくら)を県内では、鹿角市と小坂町でブランド化を目指し栽培しています。
鹿角市にある作業場では、まもなく迎える卒業シーズンを前に、出荷に向けた作業がいま盛んに行われています。
「啓翁桜」は、秋に刈り取ったサクラを、温度が管理されたハウスの中で栽培します。早くから寒さにさらすことで春が来るよりも前、真冬に薄紅色の花を咲かせます。
鹿角市と小坂町では、厳しい寒さの気候を生かそうと2015年に栽培が始まり、「かづの啓翁桜」として、ブランド化を目指しています。
正月や卒業シーズンの飾り物として、人気があり、鹿角市花輪にあるこちらの作業場では、選別などの出荷に向けた作業がいま盛んに行われています。
温度を厳しく管理したビニールハウスの中には、門出を祝う開花の時をいまかいまかと待つ「啓翁桜」がずらり。今シーズンは、栽培の仕方を工夫したことで、例年よりもよい品質に仕上がったということです。
かづの啓翁桜栽培グループ佐藤義隆会長
「きれいなサクラがたくさん咲くように、これからも栽培をどんどん増やしていきたいと思っています」「消費者の方々については鹿角の啓翁桜をたくさん買っていただいて、楽しんでいただきたいと思います」
「かづの啓翁桜」の出荷は、来月末まで続き、首都圏を中心に約1万6000本が出荷されます。