【直木賞候補作】家族にまつわる“疑心暗鬼の闇”を描く 雫井脩介『クロコダイル・ティアーズ』
『クロコダイル・ティアーズ』雫井脩介著 文藝春秋
第168回芥川・直木賞が19日に発表されます。その発表を前に、大衆文学作品に贈られる、直木賞の候補作の1つ、雫井脩介(しずくい しゅうすけ)さん(54)の『クロコダイル・ティアーズ』を紹介します。
今回候補作に選ばれた『クロコダイル・ティアーズ』は、幸せに暮らしていた熟年夫婦の息子がある日、息子の妻の元交際相手から殺害されてしまうところから物語は始まります。家族の間に広がる疑心暗鬼の闇を描いたミステリー作品です。
今回候補作に選ばれた『クロコダイル・ティアーズ』は、幸せに暮らしていた熟年夫婦の息子がある日、息子の妻の元交際相手から殺害されてしまうところから物語は始まります。家族の間に広がる疑心暗鬼の闇を描いたミステリー作品です。
雫井脩介さんは、1968年生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で作家デビューしました。2004年に『犯人に告ぐ』が同年の『週刊文春ミステリーベスト10』で1位となり、第7回大藪春彦賞も獲得。『ビター・ブラッド』『検察側の罪人』『望み』など映像化された作品も多数執筆しています。