山時聡真18歳 主人公の声優に抜てき 宮﨑駿監督からは「自由にやっていいよ」
――アフレコ本番までの練習期間はどのくらい?
1か月ぐらいはあったんですけど、あまり練習をしすぎないでって言われてたので練習はしすぎず、3回ぐらい台本も映像も通して見てくらいで終わりました。
――アフレコはどのように収録?
アフレコの時は本当僕一人で、僕が最初やった時は誰の声も入ってなかったです。一人で進めていって結構何回もやって、その途中にいろんな共演者の方々がセリフを入れてって、「今日はこの方が入ってる」とか感じながらやっていて、でも一人でやっていくっていう今までなかった新しさというか、キャッチボールがあるのでどのセリフにも映画とかドラマではあるので不思議だったし、新しさというかいい経験だったなと思います。
声優は、今回が初挑戦だった山時さん。声だけの表現に苦労したところも多かったそうですが、宮﨑監督からのアドバイスで乗り切ったといいます。
――宮﨑駿監督の印象は?
笑顔がステキっていうのと、最初お会いした時にこの作品に対して何時間か会議をするのかなって思っていたんですけど、「自由にやっていいよ」って言ってくださったので、楽だったというか心が、気持ちを適当にっていうわけじゃなくて心を軽くできたなっていう印象があります。
――アフレコ収録時は、宮﨑監督からはどんなアドバイスがありましたか?
スピーカーがあって、そこから音声で聞こえるというか、宮﨑さんの声というよりは、宮﨑さんが多分アドバイスしたことを、演出の方が間接的に僕に伝えてくださるっていう感じでした。食べながらしゃべるセリフがこもるというか、そういうお芝居も難しいなと思って、実際にタオルを持ちながら口を隠して演じさせていただいたんですけど、宮﨑監督の気遣いだったり、やりやすさを求めていただいたのでありがたかったです。
セリフがこもったような言い方をどう表現すればいいか分からなくて、初めてだったので本当に手でやっていいのか、それとも口だけで声だけで表現しなきゃいけないのかっていう疑問というか、やっていいのかなっていうのはあったので、ちょっと不安だったんですけど、多分それを感じてくださって「タオルとか使う?」って言ってくださって、それでタオルを使ってお芝居をさせていただきました。
船を押している時とかに、ちょっと力みが出ちゃうようなセリフとかは、僕は結局スタッフさんを押しながらやらせていただきました。