尾崎豊さん没後30年 「映像とか、音源とは違う生々しさがある」 息子・裕哉が思い出を明かす
尾崎豊さんの息子でシンガー・ソングライターの尾崎裕哉さんと音楽プロデューサーの須藤晃さんが23日、東京・中央区で行われた『OZAKI30 LAST STAGE 尾崎豊展』のプレス内覧会と記者会見に出席しました。
今年、尾崎豊さんが亡くなって30年を機に開催される展示会は、生前愛用していた楽器や創作ノート、レコーディング用の楽譜、衣装など貴重な品々が公開されています。
会場を見て回った裕哉さんは「遺族としては、尾崎豊っていう人間が生き続けた証しがこのような形で残っていくっていうのは非常に嬉しい限りです」と話し「父親が早く亡くなって、音源とか映像しか父親とつながる物がなかったんですけど、展示会のスペースの中でまた出会うことができるのは、違う生々しさがある」と感慨深げに語りました。
また、尾崎さんの『卒業』や『I LOVE YOU』などの名曲をプロデュースしてきた須藤さん。思い入れのある展示物について「自宅でデモテープを作るときに弾いていたギブソンのセミアコというギター。亡くなったときに、これは須藤さんが持っていたほうがと言われいただいたが、30年たった今も弦を張り替えていない。張り替えたら何かが失われる気がして」と語りました。
続けて「(裕哉さんから)それをくれって言われているんですけど…形見の意味を分かっているのかと(笑)。こういうことを言うと僕が死んだときに渡さないといけない」と苦笑し、裕哉さんも「くれるんだ~と思っていました(笑)」と残念がっていました。