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普通の顔写真→“アメリカの卒業アルバム”風に変身 話題の写真加工 若者のリアルな声を取材

2023年10月12日 22:13
普通の顔写真→“アメリカの卒業アルバム”風に変身 話題の写真加工 若者のリアルな声を取材
SNSを中心に話題 『AIイヤーブック』とは
顔写真を“アメリカの学生”のような写真に加工できる『AIイヤーブック』が、SNSを中心に話題になっています。コンセプトは、“90年代アメリカの学生の卒業アルバム”。若者はどう感じているのか、リアルな声を取材しました。

『AIイヤーブック』は、国内で500万以上(SNOW Japan発表)ダウンロードされている写真加工アプリ『EPIK』内のサービスです。顔写真を選んで作成ボタンを押すと、自動的に90年代の髪型やメイク、ファッションをAIが表現し、まるでアメリカの卒業アルバムに載っているような写真を作成してくれます。

9月21日にリリースされると、芸能人や動画配信者らが実際に作った写真を投稿するなど話題に。SNOW Japanによると、世界的に90年代のファッションや音楽などのカルチャーが再燃している今、若者を中心にトレンド化し、当時を懐かしむ大人世代も利用しているといいます。

実際どれくらい時間がかかり、どんな写真ができるのか? 記者が実際にサービスを体験してみました。手順は、以下の通りです。

(1)顔写真を8~12枚選ぶ(今回は10枚選択)
(2)性別を「女性」「男性」「その他」から選ぶ(今回は「女性」を選択)
(3)24時間以内に画像が提供される「Standard(500円)」か、2時間以内に提供される「Express(800円)」を選択する(今回は「Express」を選択)
(4)画像作成ボタンを押して終了

30分ほど待つと、“アメリカの学生”風に作られた写真が完成。「ベーシック」「カリスマ」「優等生」「ミュージシャン」「スポーツマン」「ファッショニスタ」といった6つのカテゴリーごとに10枚ずつ、計60枚の写真が出来上がりました。

例えば、「優等生」の中の1枚は、眼鏡をかけて本を抱えたインテリ風に。AIが自動で様々なポーズをつけ、「ミュージシャン」のカテゴリーではドラムのスティックを手に持った写真や、「スポーツマン」ではチアリーダーや、バスケットボールを手にした写真など、アメリカの学校に実際にいそうな仕上がりに。ワンショットの顔写真を約10枚用意することにややハードルの高さを感じたものの、思わず人に見せたくなるような写真が完成しました。

■原宿の若者に聞いた「“アメリカの学生”風写真、どう思う?」

原宿にいた10代~20代の若者に『AIイヤーブック』で作った記者の写真を見せてみると、「けっこうナチュラルだからいいなと思う」などと回答。1番多かったのが、「自分がこういうの着ても似合うな、とか想像できそう」「自分の似合うスタイルが見つかりそう」「自分がやらない系統とか、こうしたら自分もこんな感じになるんだろうなって(想像できる)」という意見です。大人たちが懐かしがったり楽しんだりする一方で、若者たちからは顔の加工がナチュラルなことから“ファッションやスタイリングなどの参考になる”といった声が上がりました。

一方で、この写真加工サービスについて、「芸能人がよくやっている」「TikTokで見たことある」と知っている人は多かったものの、課金制ということもあり、取材した中では実際に利用したことがある人は見つかりませんでした。そんな若者たちに“今、使っている写真加工アプリ”を聞いてみると、「いい感じに盛れて“ノーマル風”っていうのがはやっている」という意見や、「インスタグラムのストーリーズや投稿に(加工した写真を)載せて友達に会うと気まずい」などといった理由から、写真を「加工しない」という声が多く聞かれました。

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