【来年で誕生25年】時代と共に変化する貞子の“呪い” はじまりは“ビデオテープ”

■呪いのはじまりは“ビデオテープ”
貞子のはじまりは1998年に公開された映画『リング』。松嶋菜々子さんが主人公を演じ、見たものを1週間後に呪い殺すという“呪いのビデオテープ”の謎を追うというストーリーで、長い黒髪に白いワンピース姿の貞子がテレビから出てくるシーンは見た人に衝撃を与えました。ジャパニーズホラーブームの火付け役となったこの作品では、今ではほとんど見ることがなくなった“ビデオテープ(VHS)”に収録された映像を見ることで、貞子に呪われるというものでした。
■“呪いのビデオ”は“呪いの動画”へ
貞子が人々を呪う手段に変化が起きたのは、2012年に公開された映画『貞子3D』。作品は石原さとみさんが主人公を演じ、ニコニコ動画での生放送を見ていた全ての人が同時刻に死亡したという事件をきっかけに、動画から「お前じゃない…」という言葉が聞こえると自殺するという“呪いの動画”の謎に迫るストーリーが描かれました。この作品ではネット上で動画を見るという環境の変化からか呪われるきっかけが“呪いのビデオテープ”から“呪いの動画”へと変わり、人々がリアルに“怖い”と思えるシチュエーションへと進化していきました。
■“見たら呪われる”から“撮ったら呪われる”へ
さらに、『リング』の公開から20年以上がたった2019年に公開された映画『貞子』では、時代と共に貞子の呪いの手段はさらに変化します。池田エライザさんが主演した今作ではSNSが一般的となり、誰でも気軽に撮影し投稿できる時代背景から、“見たら呪われる”から“撮影したら呪われる”へと変化。貞子を撮影したことで呪われてしまった、動画クリエーターが消息を絶ったことをきっかけに物語が進んでいき、恐怖が描かれます。