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【俳優生活10年】小芝風花「大切にしているのは “聞くこと”」 今後は “猟奇的な役” にも意欲

2022年10月28日 21:50
【俳優生活10年】小芝風花「大切にしているのは “聞くこと”」 今後は “猟奇的な役” にも意欲
俳優生活10年を迎えた、小芝風花さんにインタビュー
俳優生活10年を迎えた小芝風花さん(25)にインタビュー。公開中の映画『貞子DX』で本格的なホラー作品に挑むなど、挑戦し続ける小芝さんが演じる上で大切にしていることや今後チャレンジしたい役柄などを明かしました。

■貞子の印象は「怖さっていうより“本物だ”」

映画『貞子DX』は人気ホラーシリーズの最新作。SNSで拡散される貞子の呪いを24時間以内に解明するために奔走する主人公たちの姿が描かれます。小芝さん演じる一条文華と川村壱馬さん(THE RAMPAGE)演じる前田王司のポップな掛け合いなど、“怖さ”だけではなく、“ユーモア”を交えたシーンなども登場します。


――映画の撮影で苦労したことは?

今回はタイムリミットが24時間に短縮されていて、そのドキドキ感というか、スピード感というのも大事にしなきゃいけないし、でも緊張感を出し過ぎると、この(川村さん演じる前田王司との)ポップな会話がもったいなくなるから、そのポップさと緊張感のバランスがすごく難しかったですね。


――貞子と共演した感想は?

感動しました。撮影現場でお会いすると怖さっていうより、“本物だ”っていう感じでしたね。


――“映画で見ていた人”に会った感じ?

そうですね、本当に。テレビの中から、はって出てきていましたけど、それが3Dで目の前にいるっていう感じでしたね。


――貞子との共演に周りからの反応は?

“今度、貞子なんだ”みたいな感じで、周りからは言われましたね。私としてはすごくうれしくて、大人気シリーズですし、今までいろんな方が演じられてきて、そのシリーズに声を掛けていただけたってことはすごく光栄でしたね。

■怖い存在は“虫”「年々嫌です」

――映画にちなみ、小芝さんにとって“怖い存在”は?

虫。虫がとにかく苦手で、アリも嫌。大きさとか関係なく、撮影でカメラが回っていたとしても、ちょっと飛んできたらこう(よける感じに)なっちゃうんですよね。小さい時はわりと平気だったんですけど、年々どんどんダメになっていって、どこに行くか分からない感じがすごく嫌で…。最近気付いたのは嫌だけど、ダンゴムシはまだゆっくりどこ行きたいか何となく分かるから、まだマシだなって思ったんですけど。基本どこにどう飛んでいくかわかんない。何をしたいのかがわからないのが怖いです。


――“虫嫌い”は克服したい?

したいです。だって、撮影中とかも、ちょっと虫がいるだけでカットかけるわけにはいかないので、普通。だから、克服はしたいんですけどなかなか…。年々嫌です。


――映画にちなみ、これなら“24時間できる”ということは?

ゴロゴロ(笑)。ベッドとかソファでゴロゴロするのは24時間いけますね。テレビとかYouTubeとかながら見して、何も考えずぼーってしたいです。


――小芝さんのリラックス方法は?

キャンプとか自然の中でたき火をすると、リラックスできるんですけど、なかなかパって行けないので、そういう時はお香をたいたりしています、最近。家族でお香にハマっていて、その火がちょっとずつ下がっていくのを見たりとか、香りとかでリラックスしていますね。

■「“聞くお芝居”を大切にしています」

2011年に『ガールズオーディション2011』でグランプリを受賞し、翌年ドラマデビューを果たした小芝さん。2014年には主人公のキキを演じた、映画『魔女の宅急便』で第57回ブルーリボン賞新人賞、第24回日本映画批評家大賞新人賞に輝くと、その後ドラマ、映画、ラジオ、舞台、CMなどで活躍。今年、俳優生活10年を迎えました。


――俳優生活10年で印象的だったエピソードは?

“現場にあるものをよく見なさい”って言ってくださった方がいて、もちろん会話も大事だけど、美術さんとかスタッフさんも“この役の人のおうちはこうだろうな”って、いろんなことを考えながらセットとか作ってくれているから、例えばお客さんが来て、この役はお客さんが来たらお茶と大福を出す人なんだなっていうのがそれだけでつかめるから、“まず、現場に入ったら周りをたくさん見た方がいいよ”って教えていただいて、それは今でも大事にしています。


――演じる上で大切にしていることは?

大切にしていることは“聞くこと”。相手のどの言葉を聞いて、この役は感情が動いたんだろうとか。この言葉にちょっとカチンときたなとか。この言葉ですごくいとおしくなったんだなとか。相手のセリフとかお芝居を聞いて反応できるようにというか。自分の感情がどこで動いたのかっていうのを感じられるように“聞くお芝居”を大切にしています。


――どのような俳優になるのが目標?

この作品のこのシーンが頭から離れないなとか、見終わった後にふとした時にお芝居を思い出してキュッとなるみたいな。見てくださった人のどこかに残るような、お芝居をどんどんできるように残せるようになりたいなっていう感じです。

■貞子から吸収したいのは“多面性” “猟奇的な役”にも意欲

――映画『貞子DX』での経験は今後生かされそう?

貞子はすごく怖いイメージがあったんですけど、一緒に宣伝活動しているとすごくキュートなんですよね。だから、多面性を持っていて、私もお芝居でいろんな役とか、今までイメージなかったような役とかも、いろんな役をやりたいので、多面性っていうところは吸収できたらなって思っています。


――今後はどのような役柄に挑戦してみたい?

悪というか、陰の役をやりたくて。ちょっと猟奇的な役とか。今まで結構明るい役とか、どちらかというと陽の役が多かったので、逆の方やってみたいです。


――ダークな小芝さん見られるかもしれない?

見せたいです! 頑張ります! 見せられるように。