【特集】青森を遊ぼう! 夏でもひんやり!海底の体験坑道 地元ならではのグルメも
特集は「青森を遊ぼう」きょうは暑い夏にぴったりのスポットです。冒険気分でひんやり空間を楽しめ、地元ならではのグルメも味わえます。
★青森放送 濱野壱清
「津軽半島の最北端龍飛崎にやってきました」
「いま私が登っているあじさいに囲まれたこの階段 実は日本で唯一のスポットとなっています なんとここ階段国道になっているんです」
この国道は岬の下の漁港から丘の上まで362段の階段になっていて歩行者しか通ることができない珍しい国道です。
その近くに夏でもひんやりなおすすめスポットがあると聞いてむかったのは青函トンネル記念館。青函トンネルは1964年の着工から24年の歳月をかけて1988年に開業した海底トンネルで、総延長は53・85キロメートル。当時世界一長い海底トンネルでした。ここではその壮大な構想から完成までの歴史を映像や立体モデルなどでわかりやすく学ぶことができます。
そしてお勧めなのがこちら!ケーブルカーのもぐら号です。
★青森放送 濱野壱清
「オレンジ色、斜めの車体が珍しい、青函トンネル竜飛斜坑線もぐら号は、物資や作業員の移送のために建設されました。わずか7分で海面下140mの世界へ誘ってくれます。」
扉が開くと海底への線路が現れました。
いよいよ出発進行です!
★青森放送 濱野壱清
「この角度がなんだかジェットコースターを思わせますね、未知の世界へと突入している感じがしてわくわくします」
もぐら号の斜度は14度。運行距離およそ800メートルをゆっくりと進んでいきます。
★青森放送 濱野壱清
「いまで深さ100メートルだそうです」
「海面下140m旧竜飛海底駅へ到着しましたわあ、涼しいですね、上から爽やかな風が吹き下ろしています、半袖でいると、少し寒く感じられるくらいです」
体験坑道では、実際に工事作業に使った坑道を進み、当時の作業機械を見ることで、津軽海峡の下にトンネルを作るという壮大なプロジェクトを体感することができます。
★青函トンネル記念館 工藤幸治 館長
「こちらが、トンネルを掘る工法として、ダイナマイトを装填して、崩して掘る、削岩機になっています トンネルの大きさとか、場所によって手作業だったり、ダイナマイトが使われたり、いろいろな方法が使われてます。」
外の暑さを忘れる涼しさの中世紀のプロジェクトの足跡を学ぶことができました。
ところで、この体験坑道、全体がぬれていますが、青函トンネルは海底にあるため、全体で毎分18トンから20トンもの排水が必要なほどの漏水があるといいます。
このトンネルから染み出た水が、意外なところに使われていました。
それは高級魚マツカワガレイの養殖です。マツカワガレイは「幻のカレイ」や「カレイの王様」と呼ばれる大型のカレイで一時は漁獲量が激減しましたが、近年は青森県内や北海道を中心に養殖が盛んに行われています
青函トンネル記念館に併設されているレストランでは、マツカワガレイを味わうことができます。
こちらは龍飛岬マツカワ定食。そのお味は…
★青森放送 濱野壱清
「歯ごたえが抜群です、味も、ほどよく脂がのっているのに、上品で淡泊な味わいで、臭みも一切なく、とっても美味しいです」
ケーブルカーに乗って海面下140メートルで夏の暑さを忘れ、地元のグルメを味わう。この夏は津軽半島の最北端、龍飛崎まで出かけてみてはいかがでしょうか。