「江戸時代の美意識を知る」展覧会 吉兆庵美術館
絢爛豪華な「花の元禄」から一転、倹約令が出された中期以降に至るまで、江戸時代の公家や大名、庶民の美意識をうかがわせる展覧会が岡山市で開かれています。
吉兆庵美術館に並んだのは、江戸時代の器や漆器などおよそ50点。
注目は初公開の、六曲一双の貼交屏風。「寛永の三筆」と呼ばれた近衛信尹の手による和歌が貼り付けられていて、お祝いの品として和歌を貼った屏風を贈った江戸の風習がうかがえます。
連なった装飾が歩くたびに輝き、びらびらと音がする「かんざし」。質素倹約が強いられた時代に取締りから逃れつつ、粋やおしゃれを追求した町民の姿が思い浮かびます。
公家や大名、豪商に町民など、様々な文化が発展した江戸時代の人々の美意識を紹介した展示会は、4月6日まで開かれています。
最終更新日:2025年2月26日 13:15