オーストラリアのシドニーで行われているＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）の閣僚会合は２日目の協議を行っている。しかし、焦点の日米間の関税協議は難航している。

　「（きょうの全体会合は）ルール全般についてですね、突っ込んだ話し合いになろうかと思います」－２日目の協議を前に甘利経済再生相はこう述べ、議論を進展させたい考えを示した。

　一方、閣僚会合と並行して事務レベルで進めている日米間の関税協議については「難航している」と語った。

　甘利経済再生相「シドニーに来て進展があるかないかという表現でいえば、それは進展はあります。ただ難航いたしております」

　また、今回の会合で、アメリカのフロマン通商代表と２国間の協議を行うかについても「分からない」と話した。甘利経済再生相は、今回の会合は、年内にまとまるかどうかの境目になるとしていたが、厳しい交渉が続いている。