クロマグロ幼魚漁獲量 基準年半分に制限へ
日本近海を含む海域でクロマグロの幼魚の漁獲量を基準の年の半分に制限することが、国際的な漁業会議で決まった。
クロマグロの漁獲規制を決めたのは、南太平洋のサモアで開かれていた、マグロやカツオなどの国際的な漁業ルールを決めるWCPFC(=中西部太平洋まぐろ類委員会)。会議では、親魚の資源量が過去最低の水準にまで減少している太平洋クロマグロのうち、30キロ未満の幼魚の漁獲量について、来年から年間の漁獲量を2002年から2004年までの平均漁獲量の半分にする内容を盛り込んだルールを可決した。
水産庁・遠藤久審議官「クロマグロについては幸い(新ルールが)採択され、これから来年に向けてさらに国内でも検討していく必要がある。1つハードルは越えたなと感じています」
今回の規制により、現在、歴史的最低水準の約2万6000トンに減少している太平洋クロマグロの資源量を今後10年で4万3000トンまで増やすことを目指す。