春の新作「ソックス」続々登場 「自衛隊訓練にも耐える靴下」もSNSで話題
おしゃれな着こなしのポイントとなる「靴下」の春の新作が続々と登場しています。都内のコンビニエンスストアでは、靴下専用コーナーが新設されていました。また、「自衛隊の長距離行軍訓練にも耐えられる」という靴下も登場し、SNSで話題になっています。
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この春、コンビニ大手・ファミリーマートの売り場にある変化がありました。ファミリーマート・ムスブ田町店では、靴下専用コーナーが新設されていました。その理由はファミリーマートのイメージカラーをあしらった「ラインソックス」の大ヒットです。SNSなどで話題となり、「去年3月の発売以来、140万足を販売した」ということです。
ファミリーマート 日用品・雑誌部 須貝健彦さん
「正直、社内でも、こういった反響が出るとは想像できておりませんでした」
ファミリーマートでは、さらにカラフルなショートソックスの展開を強化し、ローズピンクなど春のトレンドカラーの新商品も販売しています。
ファミリーマート 日用品・雑誌部 須貝健彦さん
「これから暑くなってくる季節になってまいりますので、足もとでコーディネートを楽しんでいただければと思っております」
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東京・原宿では、ある男性が靴下にズボンの裾を入れ込んでいました。低価格の若者向けブランド「GU」では、ズボンの裾を靴下に入れ込む「ソックスイン」に対応したさまざまな靴下が発売されています。
GU グローバルMD部ソックス担当 都倉大輝さん
「海外のトレンドから来ているんですが、今まで『ソックスを隠す』っていうトレンドから、最近では『あえてソックスを見せる』ところにトレンドが切り替わっている」
約1年前から若い世代を中心に広まったという「ソックスイン」。GUではこのトレンドに合わせ、「インできるよう(ソックスを)長めの丈にしつつ、普段もおしゃれに履けるつくりにしている」と説明しています。
GU グローバルMD部ソックス担当 都倉大輝さん
「いずれもパンツの裾をインすることもできるし、アンクル丈のパンツをはいた時に、素肌が見えない、かつソックスのデザインが見える絶妙な丈に。お客様からもかなり需要を多くいただいている状況」
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一方、東京・中央区の「無印良品 銀座」では、春らしい色合いの靴下が並んでいました。靴下の全商品には、ある特徴があります。
人のかかとと同じ角度に作られていて、足にフィットしやすいという「直角靴下」はオーガニックコットン製で、「汗の臭いを抑える効果が期待できる」ということです。また、「特に紳士用だけのセールスポイントもある」と説明します。
良品計画 衣服・雑貨部 福島優理子さん
「(紳士の靴下は)におい成分を吸着させるような性質を持つ糸を、さらに付け加えて使っていますので、消臭機能を付け加えている形」
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一方、奈良県のメーカーでは、「ガッツマン」という、頑丈さが売りの靴下を販売しています。その開発のきっかけとなったのは、意外なリクエストでした。
巽繊維工業所 巽美奈子さん
「自衛隊員は100キロの訓練、3日間歩き続ける長距離行軍訓練をされているみたいで、『それにも耐えられる靴下を作ってくれないか』と」
巽繊維工業所では、これまで自衛隊員向けブランドとして展開してきましたが、コロナ禍で売り上げが落ち込む中、インターネット販売を強化しました。するとSNSで話題となり、「一般の人にもよく売れるようになった」と巽繊維工業所は説明します。
巽繊維工業所 巽美奈子さん
「工場の勤務の方だったり、林業・漁業だったり、ハードワークをされている方、スポーツに向けての需要も、すごくたくさんある」
巽繊維工業所は「スポーツ用やアウトドア用などラインアップを増やしている」ということです。