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自民税調、ビール税制改正 来年度見送りへ

2015年11月27日 17:51
自民税調、ビール税制改正 来年度見送りへ

 自民党の税制調査会はビール、発泡酒、第3のビールの税率の格差を縮小するための税制改正について、来年度の改正を見送る方針を固めた。

 現在、ビール類の税率は、350ミリリットルあたりビールが77円、発泡酒が47円、「第3のビール」が28円と格差がある。

 政府と与党は酒税の税収が減少していることなどから、ビールの販売が増えるようビールの税率をさげる一方で、発泡酒や第3のビールについては、今より引き上げ、3種類の税率の差を縮めることを決めている。

 しかし、これに対して、発泡酒や第3のビールの生産体制を強化しているビールメーカーから、早急な制度変更は収益に影響が出ると懸念の声が上がっていた。

 こうした声に配慮して、自民党の税制調査会は、来年度からの税率変更は見送り、2017年度の税制改正の議論で税率を縮める方向で、制度を具体化できるよう検討する方針。