原材料の原産国表示 加工食品に義務付けへ
政府は、レトルト食品や菓子類など、国内で製造された全ての加工食品について、原則として原産国の表示を義務付ける方針を示した。
食品の原産地の表示は、野菜や鮮魚など「生鮮食品」では全てで義務付けられているが、加工食品では、約2割にとどまっていた。5日、政府が示した新たな案では、原則として国内で製造・加工された全ての加工食品で、原材料の原産国を表示するよう義務付けるとしている。
表示が必要なのは、その食品の中で最も重量の割合が高いもので、例えば「レトルトカレー」の場合、これまでのように「牛肉」だけではなく、「牛肉(オーストラリア)」など、原産国の表示が必要となる。
また、原産国が3か国以上の場合、「輸入」と一括り(くくり)で表示できるなど、例外も設けるとしているが、メーカーなど事業者側からは「負担が重くなる」などの意見も多く聞かれ、とりまとめは難航も予想される。