東芝 志賀会長の辞任を発表
東芝で異例の混乱が続いている。巨額の損失を計上する東芝は、14日正午に決算内容を開示する予定だったが、とりやめた。東芝本社から安藤佐和子記者がリポート。
■東芝はなぜここまで異例の事態になったのだろうか?
東芝は本来なら14日、決算会見を行っているはずだった。しかし午後になって突然、1か月延期されたのは、子会社で不正な疑惑が浮上したため。疑惑は内部通報によってわき上がったもの。東芝の調査によると、アメリカの原発子会社、ウェスチングハウスによる建設会社の買収に関連して、会計上の不正があった疑いがあるという。会計作業で、ウェスチングハウスの経営者による不適切な圧力があったという具体的な証言も上がっている。東芝は、このウェスチングハウスによる巨額の損失によって、大幅な赤字に陥っているが、不正の指摘が事実だった場合、東芝の決算にさらなる影響を及ぼす可能性がある。
■東芝は経営改善できるのだろうか?
今回のような不正の疑いがなくても、アメリカの原発事業から撤退すべき、という声が経営陣からも上がっている。東芝では経営責任をとり志賀重範会長が辞任する事を先ほど発表した。東芝が経営危機を脱するためには、原発事業の大幅な縮小ができるかどうかにかかっている。