ガソリン9週連続値上がりで…気軽に利用できる「カーシェア」が人気に
ガソリンの小売価格が9日に発表され、9週連続の値上がりとなりました。コロナ禍と燃料価格の高騰が重なり、影響が出ている一方で、カーシェアが人気となっています。
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感染者数が減少傾向となっている東京都。9日に確認された新規感染者は1万823人で、6日連続で前の週の同じ曜日を下回っています。
こうした状況に日本医師会の中川俊男会長は、「重症病床使用率はほぼ横ばいで、医療提供体制は依然として厳しい状況にあると認識しています」と述べ、引き続き、感染対策を呼びかけています。
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長引く“我慢の時”。東京では、まん延防止等重点措置が今月21日まで延長となっていて、都内のタクシー会社にも影響が出ています。
日本交通 広報担当・土屋真吾さん
「(まん延防止で)人流が抑制されればですね、必然的に収入の方にも影響してくる」
さらに、追い打ちをかけているのが、燃料価格の高騰です。日本交通では、ほとんどの車両で燃料にLPガスを使用していますが、去年の同じ時期と比べ、価格が2割ほど上がっているということです。
日本交通 広報担当・土屋真吾さん
「(コロナ禍に)昨今の燃料の高騰も重なって、タクシー会社としては非常に危機的な状況にあると」
「コロナ禍」と「燃料価格高騰」の二重苦に危機感を募らせていました。
家庭に身近なガソリンも高騰しています。9日に発表されたレギュラーガソリンの平均価格は、174円60銭と9週連続の値上がりとなりました。
政府は10日から、ガソリン価格抑制のために行う補助金の上限を1リットルあたり、5円から25円に引き上げます。
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一方、こうした状況下でも人気を集めるところがあります。短時間でも気軽に利用ができる、カーシェアです。
人気の理由は――
タイムズカー 広報担当・田中麻里子さん
「給油していただく場合の費用はすべて弊社持ちとなりますので、ガソリン代を会員様にご負担いただくことはございません」
自家用車やレンタカーの場合は、どうしても気になるガソリン代。しかし、タイムズカーのカーシェアだと必要なのは利用料金のみで、ガソリン代は必要ありません。
利用者
「そこ(ガソリン代)がかからないのは、カーシェアの魅力かなって思います」
ガソリン価格の高騰とともに需要が高まり、会員数は去年と比べ、15パーセントほど増えているということです。
また、タイムズカーでは利用中に給油が必要な場合、車内にある給油カードを使うことになりますが、20リットル以上給油すると、30分の料金割引をしていて、逆にお得になるということです。
コロナ禍でも密を避けて移動できる車を、ガソリン代を気にせず、お得に使ってほしいと話していました。