巨額の仮想通貨が流出したコインチェックは、停止していた日本円の出金を１３日に再開した。しかし、ビットコイン以外の仮想通貨の売買再開時期については公表しなかった。

――（仮想通貨の）相場が下がっているなかで（売買開始の）大体のメドを出せない理由は？

コインチェック・大塚雄介ＣＯＯ「そこは正式なかたちで決まってから、ご報告させていただかないといけないと思っている。メドもお伝えできないようなかたちになっている」

仮想通貨交換業者「コインチェック」は１３日、金融庁に仮想通貨流出の原因や顧客への対応などについて報告書を出したが、会見では、停止している仮想通貨の売買開始時期や客への補償の時期など、具体的なことは一切明らかにしなかった。

一方で、日本円の出金については１３日再開し、すでに４０１億円の出金要請に対応済みだという。

情報の少なさに、利用者に不安が広がるなか、大塚ＣＯＯは「事業は継続したい」との方針を示したが、経営責任については明言を避けた。失った信頼を回復できるのか、不透明な状況。