どうなる?今後の米露関係…プーチン大統領、トランプ氏に祝福と称賛 これまで3度“直接会談”
ロシアのプーチン大統領が、アメリカ大統領選を制したトランプ氏に対し称賛と祝福の言葉を送りました。
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世界中が注目したアメリカ大統領選挙から2日。ようやく口を開いたのは…
ロシア プーチン大統領(ロシア・ソチ、7日)
「皆さん、こんにちは」
ロシアのプーチン大統領です。朗らかな様子で、国際会議に登壇しました。早速、トランプ前大統領の勝利について問われると…
ロシア プーチン大統領
「まず言えることは、命を狙われたときの彼の行動に私は感銘を受けた。彼は勇敢な男だった」
演説中に銃撃された際、すぐに拳を振り上げた行動について、「感銘を受けた」と称賛。そして…
ロシア プーチン大統領
「この場を借りて、アメリカ大統領に選出されたことを祝福する」
トランプ氏の勝利を祝福しました。
2人が初めて直接会談したのは、トランプ氏が就任して半年後の2017年。
トランプ大統領(当時)2017年7月
「米露にとって前向きなことが多く起きることを期待している」
この時、予定を大きく超える2時間15分にわたり会談。会談後、プーチン氏はトランプ氏の印象について…
プーチン大統領(2017年7月)
「個人的な関係を築けた。テレビで見るのと(トランプ)大統領はだいぶ違った」
さらに「質問に対し、素早く分析して答える人だ」と評価しました。
良好な米露関係のスタートに見えました。
しかし、アメリカ国内では、ロシアが大統領選挙に介入していたとされる「ロシア疑惑」が噴出。トランプ氏の側近などが次々と起訴される事態に。トランプ政権は、ロシアへの制裁を強化したほか、シリア情勢などをめぐり、対立は鮮明になりました。
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「冷戦以降最悪」とも言われる関係の中で、再び会談。
トランプ大統領(当時)、2018年7月
「米露関係が今より悪かったことはなかった。だが、それは約4時間前(=会談開始時)に変わった」
トランプ氏は、関係改善をアピールしたものの、冷え込んだ関係は続きました。
最後に直接会談したのは、2019年。トランプ氏は翌年に控えていた大統領選を念頭に…
トランプ大統領(当時)
「大統領選に介入しないでくれよ」
その後、選挙で敗れ、ホワイトハウスを去ったトランプ氏。しかし、退任後も、プーチン氏との“個人的な関係”は続いていたとされ、フロリダ州の邸宅などで「7回にわたり秘密裏に電話会談を繰り返した可能性」が指摘されています。
また、2022年にロシアがウクライナ侵攻を開始する直前には、「プーチンは天才的だ」と発言。ロシアがウクライナ東部の一部を一方的に「独立国家」として承認したことを「天才的」と評価しました。
選挙戦でも、バイデン政権のウクライナ対応を批判。トランプ氏は「私が大統領なら24時間以内に終わらせる」などと、戦闘を終結させられると豪語してきました。
この発言についてプーチン氏は…
プーチン大統領
「(トランプ氏の)ロシアとの関係を修復し、ウクライナ危機を終結させたいという思いは注目に値する」
これまで、お互いをたたえ合いながらも、“利用”してきた2人。
プーチン大統領
「私が彼に電話することは、恥ずべきことだとは思わない」
司会者
「トランプ氏と話し合いをする用意がある?」
プーチン大統領
「準備はできている」
対話に前向きな姿勢を示しました。