×

リラ下げ止まりでダウ平均5営業日ぶり反発

2018年8月15日 7:14

14日のニューヨーク株式市場は、トルコの通貨リラがいったん下げ止まったことから、ダウ平均株価は5営業日ぶりに反発し、およそ112ドル値を上げて取引を終えた。

14日のニューヨーク株式市場・ダウ平均株価は、前の日の終値から112ドル22セント値を上げ、2万5299ドル92セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も51ポイントあまり上げて、7870.89で取引を終えている。

アメリカ人牧師の拘束をめぐり、アメリカとトルコの関係が悪化し、トルコの通貨リラが下落したが、いったん下げ止まったことから、この日はリスクを回避する動きが和らいだ。このため、世界景気の影響を受けやすいボーイングやスリーエムなど、幅広い銘柄に買い注文が入って相場を押し上げた。

また、金利の上昇を受けて金融関連株が好調だったほか、好業績の決算発表が続いたことも相場の押し上げ要因となり、ダウ平均株価は5営業日ぶりに反発した形。

ただ、市場関係者は「トルコの金融不安がアメリカ経済や市場に与える影響が依然として不透明で、今後も波乱含みの展開が予想される」と話している。