安倍元総理銃撃から2年…現場に献花台 山上被告裁判の見通し立たず
安倍元総理大臣が銃撃され死亡した事件から8日で2年です。奈良市の現場には、朝から多くの人が訪れました。
奈良市にある近鉄大和西大寺駅前の献花台は、安倍元総理を悼み、自民党の議員らにより設置されたものです。去年は、追悼行事を妨害する事案が起きたことから、ことしは警備態勢を強化し、献花台の周辺に柵を設置したほか、手荷物検査を実施しています。
これまでに大きな混乱はみられず、次々と人が訪れ、手を合わせています。
「悲惨な事件があって2年たちましたけれど、絶対に忘れるわけにはいかない」
献花に来た人
「選挙の時の暗殺って言論封殺になると思う。風化させてはいけない」
事件が起きた午前11時31分には、集まった国会議員らが黙とうをささげました。
おととし7月8日、安倍元総理は大和西大寺駅前で、参議院選挙の応援演説をしていた時に銃で撃たれ、亡くなりました。事件では、山上徹也被告が殺人などの罪で起訴されていますが、裁判が始まる見通しは立っていません。
午後には、安倍派だった西村康稔衆議院議員や、事件当時に国家公安委員長を務めていた、二之湯智元参議院議員らも献花に訪れました。
“安倍派五人衆”西村康稔衆院議員
「日本の将来の進むべき道をしっかりと示していかないといけないという思い」
当時、国家公安委員長 二之湯智元参院議員
「傑出したリーダーがないということが日本の政治を非常に寂しいものにしている」
事件から2年が経ちますが、現場は多くの人の祈りで包まれています。