ニッカ、4年ぶりウイスキー新ブランド発表
国産ウイスキーの市場が拡大する中、アサヒビール傘下の「ニッカウヰスキー」が、中価格帯の新商品を発表しました。高まる需要を取り込もうと、メーカーの動きが活発になっています。
ニッカウヰスキーが5日発表したのは、今年10月に発売する「ニッカフロンティア」です。家庭用としてニーズが高まっている中価格帯の商品で、ウイスキーの通年商品では4年ぶりの新ブランドです。
国産ウイスキーの人気は国内外で上昇傾向が続いています。国税庁によりますと、出荷量は10年間でおよそ9割増加。(2022年時点)輸出額も、全体の4割近くをウイスキーが占めています。
インバウンド需要も高まっていて、「ニッカウヰスキー」の余市蒸留所に併設された店では今年の利用客のおよそ3割は外国人で、増加傾向だということです。
「ニッカウヰスキー」は今回の新商品発表に先立ち、年内に60億円の設備投資を発表、サントリーも2年間で100億円規模の投資をすでに決めていて、各メーカーで事業拡大の動きが活発になっています。
「ニッカウヰスキー」は、ウイスキーを含む洋酒事業での売り上げを今後10年間でおよそ2倍にする目標を掲げていて、爲定社長は、「世界的なジャパニーズウイスキーのブームを考えると色々なところで飲んで頂ける市場がある。海外で売っていける体制も整えていきたい」と話しています。