きょう大納会 今年の株価を振り返ると…
東京証券取引所では今年最後の取引が行われている。今年の株価はどう動いたのだろうか。
今年は株価がアメリカと中国に翻弄(ほんろう)され続けた1年だった。年始の東京市場は好調な日本企業の業績を背景にさい先の良いスタートを切り、1月には26年ぶりとなる2万4000円台をつけた。
しかし、そこにかげを落としたのがアメリカ経済。特にトランプ大統領が3月に、幅広い中国製品に高い関税を課すと発表し、中国との貿易摩擦が激しくなった。このことが世界経済を悪化させるとの懸念から日本も2万600円まで株価を下げた。
10月には貿易摩擦への懸念が和らぎバブル後最高値を更新。しかし今週、1年3か月ぶりに2万円を割りこんだ。わずか2か月あまりで5000円以上も下落した背景には、やはりアメリカ政治の混乱があった。
28日の日経平均株価は、前日比94円91銭安の1万9982円71銭で午前の取引を終えている。
市場関係者は「来年も国際情勢に左右される厳しい状態が続く」と話す。新しい元号を迎える2019年は日本経済の底力が問われる1年となりそうだ。