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経済
2019年8月30日 18:02

消費増税まで1か月 駆け込み需要の一方で

消費増税まで1か月 駆け込み需要の一方で
(c)NNN

消費税率が8パーセントから10パーセントになる日まで、あと1か月あまりとなった。増税前に安く買おうとさまざまな物の売り上げが伸びる一方、増税後、景気の落ち込みを懸念する声もある。そしてここに来て、別の心配事が出てきている。

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消費税増税まで、あと1か月。神奈川に住む伴野さんを訪ねた。

奥さんと2歳の息子の3人家族。押し入れの中を見せてもらった。

増税前に買いだめ中・伴野裕一さん「増税対策で今のうちにちょっと買いだめをしようかと思いました」

記者「結構ありますね?」

伴野裕一さん「(オムツは)300枚くらい買いました。」

買いだめしたのは、およそ20種類の日用品。押し入れに入りきらないトイレットペーパーなどは、台所や洗面所にもあるという。

伴野裕一さん「これの2倍3倍くらいは買いたいと思っています」

妻・文絵さん「ちょっとやりすぎかなと思った事もあったんですけど、でも、やっぱり消費税上がるので、買えるうちに買っておいた方がお得かなって」

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10月から消費税が10パーセントになる直前に起きる「駆け込み需要」は、意外なものにも及んでいた。

売れ行き好調なのはなんと「婚約指輪」。去年の同じ時期の2倍から3倍の売れ行きだという。

松屋銀座・アクセサリー担当課長 長砂亮平さん「10月1日の増税より前に(婚約指輪を)お受け取りになりたいという気持ちからか、特に8月の前半にものすごい動きを見せました」

さらに、家具売り場では増税前のセールが行われていて、大型のソファやベッドなどが売れているという。7月末から始まったセールでは、去年の同じ時期に比べて、家具の売り上げはおよそ2割増し。

また、例年よりも早く店頭に出したという、秋冬ものの男性用コートやオーダースーツの売り上げも、10月に向けて伸びているという。

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増税後に心配されるのは駆け込み需要後の「買い控え」。そこで政府が対策の一つとして行うのが「キャッシュレス・消費者還元事業」。

これは、商品を買う時にクレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、現金以外のキャッシュレス決済で支払えば、ポイントがもらえるというもの。

買い物をする時、還元事業に登録した中小店舗だと、購入金額の5%分、コンビニや外食など、大手企業系列のフランチャイズ店では2%分をポイントとして受け取ることができる。

また、百貨店などでは、ポイント還元は受けられない。

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生のコーヒー豆を焙煎(ばいせん)して販売するお店を経営する藤巻小百合さんは、これまで現金のみで営業してきたが、1か月前にQRコード決済を導入した。

例えば、このお店で1杯540円のコーヒーを頼むと、今の税率では「583円」。10%の消費税がかかる10月からは、「594円」になる。

そこで“キャッシュレス決済”をすると、「税込み価格」に対して5パーセントのポイント還元がされて、実質の支払額は「564円」。増税後でも、お得にコーヒーを飲むことができる。

ただ、ポイント還元の期限は、来年6月までの9か月間。

焙煎喫茶・豆香 藤巻小百合さん「(ポイント還元の)期間が終わった時、“タダ(無料)”ではなくなるような気がする」

今は無料の入金手数料が、将来、有料になるのではないかと、心配している。

焙煎喫茶・豆香 藤巻小百合さん「本当に零細で月の売り上げだってたいしたことないんです。だから、そういうふうになっちゃったら困るなと思います」

消費税増税まで、あと1か月。増税後も景気が冷え込まないための対策、うまく進むのだろうか。