“社会保障改革”保険対象外れる薬も検討へ
政府は、年金や医療などの社会保障を総合的に改革するために新たな会議を設置する。会議では、病院で処方されている薬の一部について保険の対象から外すことも検討されることがわかった。
政府は今月11日の内閣改造で社会保障改革の担当相をつけ、安倍首相や閣僚と専門家による会議を設置して、月内にも議論を始める。
焦点となる医療分野では、全体の医療費を抑制するために、市販薬に同じ有効成分のものがある処方薬を公的医療保険の対象から外し、薬局で全額自己負担で買うようにすることも本格的に議論される見込み。
比較的軽い病状向けの湿布薬や風邪薬、花粉症の薬などが想定され、保険外となれば患者の自己負担が増えることになる。
また、高額な医薬品も一部、保険の対象外にすることが検討される。ただ、保険外にする薬の条件の線引きが難しいという指摘が出ている。
会議では、来年6月までに改革の方向性を決める方針。