“景気の実感”消費増税と台風で大幅悪化
街の人に景気の実感を聞く先月の景気ウォッチャー調査は、消費増税と台風の影響で大幅に悪化し、8年5か月ぶりの低い水準となった。
内閣府によると、2000人あまりに景気の実感を聞いた調査で、先月の景気の現状をあらわす指数は36.7で、前の月に比べて10ポイント下がり、8年5か月ぶりの低い水準となった。
主な原因は、消費増税にともなう駆け込み需要の反動と、台風19号などの災害。
家電量販店やデパートでは、宝飾品など高額商品の売れ行きが落ち込み、来店客が減った、などの声が聞かれた。
内閣府は、落ち込みは一時的な要因によるものとして、景気判断を「このところ回復に弱い動きがみられる」という表現に据え置いた。
一方、先行きを示す指数は4か月ぶりに改善していて、消費増税の影響が徐々になくなることを期待する声が聞かれたという。