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いま“あえて値下げ”するスーパー なぜ? 7月も食品・日用品値上げの波…続く 円安も影響

2024年6月28日 23:14
いま“あえて値下げ”するスーパー なぜ? 7月も食品・日用品値上げの波…続く 円安も影響

7月も値上げが相次ぎます。そうした中、あえて食品や日用品の値下げに踏み切る動きがあります。

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私たちが使っている日本の通貨「円」。気づかぬうちにじわじわと価値が下がっています。

ランチタイムににぎわっていたのは、思わず写真を撮ってしまうほど、どんぶりにオレンジ色の海が広がるサーモン丼ひとすじの店。

お客さん
「めちゃくちゃ脂がのってるので、満足度が高いです」

店の人気メニューは、厚切りの切り身を豪快にあぶった「炙(あぶ)りサーモン丼」。5切れ入って1078円です。使っているのは、主にノルウェーやカナダ産のサーモン。ただ「円安」の影響で、その仕入れ値は…

サーモン丼専門店 熊だ 今野健二店長(東京・渋谷区)
「2倍近くまで上がってきています」

輸入サーモンの仕入れ値は5年前の約2倍に。高級品として扱ってきた国産の価格に追いついたといいます。

店は価格を据え置き、スタッフを削減するなど努力してきましたが…

サーモン丼専門店 熊だ 今野健二店長(東京・渋谷区)
「さすがに値段を上げざるを得ない段階になっています」

今後、2割から3割値上げすることを決めたといいます。

28日の円相場は一時、37年半ぶりに1ドル=161円台まで下落。7月も値上げが相次ぎます。

円安に加え天候不良で原材料の価格が高騰しているものが目立ち、山崎製パンはレーズンやチョコレートを使用したパン12品目を、7月1日出荷分から値上げします。

UCC上島珈琲は家庭用のコーヒーについて、豆と粉、両方のほぼ全ての商品を値上げ。

帝国データバンクが主要食品メーカー195社に対して行った調査では、7月の値上げは411品目。

長引く円安などで、10月にはまた1000品目を超える値上げが予定されています。

こうした状況に消費者は…。東京・大田区のイトーヨーカドー大森店で聞きました。

自営業(30代)
「買いたいものだけをメモに書いてそれだけしか買わない」

3人家族 薬剤師(30代)
「ポイントがアップするから支払い方法変えたりしてます」

みなさん、節約の工夫をする中、スーパーではうれしい話題も。

小売り大手、イトーヨーカドーとヨークは来月1日から、食料品・日用品あわせて100品目について、約5~20%の値下げを発表しました。(一部取り扱いのない店舗があります)

有名ブランドの調味料やお菓子、ティッシュなどが含まれています。

3人家族 薬剤師(30代)
「家族が多い身としてはすごくありがたいです」

店は物流の見直しや商品の絞り込みなどの企業努力によって、今回の値下げを実現させたということです。

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