ドコモTOB成立NTT社長が描く未来は…
NTTドコモを完全子会社化するためのNTTによるTOB(=株式公開買い付け)が成立しました。NTTの澤田社長はTOBの成立後初めて公の場で、完全子会社化後の未来について語りました。
NTTは、TOBが成立したことによりドコモの株式の保有比率が91%ほどになりました。今後、残りの株式も取得してドコモを完全子会社化します。
NTTの澤田社長は、最新の研究成果や取り組みを披露するイベントで今後の目標を語りました。
日本電信電話・澤田純社長「NTTドコモの完全子会社を目的としたTOB、無事成功いたしまして、TOBはドコモの強化・成長ひいてはNTTグループの成長を目的にしてきました」
NTTの澤田社長は、ドコモを強くすることで、将来、NTTだけではなく、日本や世界も豊かになるようにしていきたいという考えを示しました。
イベントでは他にも、光技術を用いた高速大容量通信「IOWN」構想に関する最新の技術研究などが披露されました。ブースでは、スポーツ観戦の臨場感を遠く離れたところでも共有できる、技術研究のデモンストレーションが行われました。
観戦者の姿勢や動作などから、試合の盛り上がり具合を把握し、それを映像と音で伝えることで、より臨場感を高められるということです。
一方、こちらは医者が患者に直接触れることなく、遠隔で患者の呼吸音や心臓の鼓動などを聞くための装置です。患者がこの装置を身につけ、医者が確認したい部分をタブレットでタップすると、ネットワークを介して患者の体の音を聴くことができます。
今回のイベントでは、菅政権が進める携帯料金の値下げについての言及はありませんでしたが、ドコモの完全子会社化などグループ再編により経営資源を集約することで新たな料金体系やサービスの提供などが期待されます。