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2024年 XRの最新トレンド【SENSORS】

2024年3月13日 20:08
2024年 XRの最新トレンド【SENSORS】

XR(クロスリアリティ)とは、現実と仮想の世界を融合し、新たな体験を実現するテクノロジーだ。VR(仮想現実)は、主にCG映像を通して仮想空間を体験できる技術。一方AR(拡張現実)は、現実の風景にさまざまなデジタル情報を付加して表示させる技術だ。

これらの新技術の総称であるXRが、今年大きな動きを見せている。そこで今回は、XR領域で活躍中のアーティストや、XRデバイスの開発を手掛ける会社の代表ら3名が集まり、2024年のXR最新トレンドについて語り合った。

■最新トレンドは「装着するディスプレイ」

2024年2月初旬にApple社が、2007年のiPhone以来の大型新製品と言われる「Apple Vision Pro」を発売。ゴーグル型デバイスを装着すると、現実の風景にデジタルコンテンツを重ね合わせて表示することができ、目や指の動き、声だけでコンピューター操作が可能になる。現時点ではアメリカのみでの発売だが、1月の予約開始から大きな話題になっている。

このような“装着するディスプレイ”によって得られる新たな体験について、ViXion株式会社 テクノロジー・エヴァンジェリストの近藤義仁さん、通称「GOROman」は、次のように説明する。

「ヘッドセットを装着することで、目の前に170〜180インチほどの大きなテレビ画面が広がっているかのように見えるんです。そのような体験ができるディスプレイが今年、注目を集めそうだと思っています」

「この1年でデバイスの形状も徐々にスタイリッシュになり、バッテリー持続時間や入力インターフェースも改良され『これは、普及するのでは?』と感じられるようになってきました。私自身は普段『XREAL Air』という眼鏡型のディスプレイを装着し、Macを接続しています。たとえば、ベッドの上で寝転がりながらディスプレイを操作したり、歩きながらテキスト入力するなども可能です」

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■XRデバイスは一般的に普及する?
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